A:
- こまめに手洗いをしてください
- 手洗いが難しければ、アルコール消毒をしてください
- 咳エチケットを心がけてください
- 風邪っぽいと思ったら、外出しないでしっかり休んでください
- 重症化の兆しがあったら、医療機関を受診してください
- 極端な行動をとらないでください
結局のところ、私たちにできること、やるべきことは
上に書いたことに集約されると思います。
手洗いは石鹸を使って、最低でも1分間を目安にしてください。
泡を立てて30秒、水で流しながら30秒数えてください。
手洗いが難しければ、アルコール消毒をしてください
すぐに手洗いができない状況の場合は、手指をアルコールで消毒してください
咳やくしゃみをするときは、手で口を覆うのではなく、
肘などで覆うようにしてください。
咳やくしゃみが出るときは、マスクをつけてください。
原因が一般の風邪のウイルスであっても、
インフルエンザであっても
新型コロナウイルスであっても、
症状が発熱・咳程度で収まっているようであれば、
対応は普通の風邪と何ら変わりがありません。
基本的には自然に治る病気であり、
あっという間に病気を治す
魔法のような薬が存在するわけではありませんし、
全員に原因ウイルスを特定する検査が必須というわけでもありません。
重症化の兆しがないかに注意しながら、
自宅でゆっくり静養してください。
解熱薬を使って、多少熱が下がったとしても、
感染症が治ったわけではありません。
人にうつしてしまう状態は続いていますので、
出勤・登校・登園は避けてください。
電車など、人の集まるところには行かないようにしてください。
息切れがする、意識状態がおかしい、全く飲んだり食べたりできない、などの
重症化の兆しがあれば、
早めに医療機関を受診してください。
これは、原因が一般の風邪のウイルスであっても、
インフルエンザであっても
新型コロナウイルスであっても、
対応は変わりません。
逆に、これらの重症化の兆しがなければ、
急いで医療機関を受診する必要はあまりありません。
不安に思う気持ちはよく分かりますが、
今回のような感染症が出たときに大切なことは、
その感染症(今回は新型コロナウイルス感染症)による
重症者・死亡者を1人でも減らすことももちろん、
本来であれば対応できたその他の病気の方に手が回らなくなり、
結果として重症化したり亡くなってしまったりする
ケースを少しでも減らすことにもあります。
軽症の新型コロナウイルス感染症の方で
病院のベッドが全て埋まってしまった状況を考えてください。
本来そこで治療されるべき他の病気の方に
行われるべきケアが全く提供できなくなることがわかります。
限りある資源をどこにどれだけ投入すればいいのか
私たち一人一人が考えていく必要があります。
そのためには、普段しないような
極端な行動はとらないようにすることが大切です。
ここで述べたことは、
一つ一つはとても細かく、
なんでもないことのように思われますが、
日常生活における、私たちの小さな行動こそが、
感染症対策においては非常に大きな役割を果たします。
行政や法律、医療機関の役割も大切ではありますが、
できることには限界があります。
何回も繰り返し書きますが、
今回の新型コロナウイルス感染症は
現在得られているデータから判断する限り、
重症化率や致死率などは程度の差こそあれ、
普通の風邪やインフルエンザと
本質的に異なるところはありません。
唯一異なることがあるとすれば、
免疫を持っている人がほとんどいない状況ですので、
感染が非常に広がりやすいことが予想されますが、
そうであったとしても、
私たちのできること、やるべきことに大きな違いはありません。
今まさに私たちの社会のあり方が問われています。
できることを着実にやっていきましょう。