こんにちは
すこやかこどもクリニック浮間 院長の金井慎一です。
今回は「緊急性の高い嘔吐」についてです。
さっきまで元気だったお子さんが急に吐いたりしてしまったとき、
ご家族にとってはそれがすなわち「緊急」ではあると思いますが、
医療で「緊急性が高い」というときは、
「今すぐに処置や治療をしないと、命に関わったり、入院につながるなど悪い経過になったりする」
状況のことを意味します。
そういった観点から、緊急性の高い、気をつけなければいけない嘔吐を挙げてみます。
それぞれについて解説していきましょう。
過去にアレルギーを起こしたことがあるものを食べた後や
アレルギーがあるかどうか分からない、初めてのものを食べた後に急に吐き始めた場合、
重いアレルギー症状であるアナフィラキシーの可能性があります。
アナフィラキシーは、程度によっては命に関わることもあるため、
できるだけ早く受診することが大切です。
頭やお腹をぶつけた場合、その中で出血していることがあり、
その結果として嘔吐がみられることがあります。
この場合、出血しているかどうかの検査や手術を含めた処置が
必要となることがありますので、
早めに受診されることをお勧めします。
嘔吐に限ったことではありませんが、
ぐったりして反応がおかしいときは緊急の受診を考えるべきです。
気持ち悪かったり熱が出たりしたときは、
多かれ少なかれぐったりするものですが、
ご家族の方が「これはおかしいのではないか」と思われたときは
躊躇せずに受診していただいた方がよいかと思います。
以上、すぐに受診を考えるべき嘔吐について解説いたしました。
これ以外にも少しでも不安を感じられた際は
医療機関にお問い合わせされることをお勧めいたします。