ヘルパンギーナの患者さんを診察する機会が増えてきました。
ヘルパンギーナについては、手足口病とともに以前のコラムで言及したこともありますが、基本的には「夏かぜ」としてまとめられる類いのウイルス感染症です。
発熱・喉の痛みを訴えることが多く、診察では喉の赤みと白いぽつっとした口内炎のようなものがついているのが典型的と言えます。
特別な治療法はなく、基本的には自然に治る病気ではありますが、中には喉の痛みのせいで十分に食事・水分が摂れなくなってしまう場合もあります。
(脱水が疑われる場合には、入院して輸液で水分を補いながら回復を待つこともありますので、経口摂取ができない状態が続いたときは、受診をご検討ください。)
喉の痛みに対しては鎮痛薬が効く場合があります。
法律に基づく出席停止の対象ではありませんが、北区が保育園向けに作成している医師意見書にはヘルパンギーナも記載されているため、ヘルパンギーナと診断された場合には登園に当たり医師意見書の提出を求められることが多いのではと思います。